「マクロ・ミクロ経済よりサロン適正価格を考察する」⑦
2023.04.06
それでは日本のバブルについてもう一度。そもそも日本のバブルの起点としてよく指摘されるのが1985年or1986年のプラザ合意です。
これは当時のアメリカの金利が高く、アメリカはそれに伴うドル高、輸出品が伸びすに圧倒的な貿易赤字と不況に陥り。ドル高是正のために各国にドル安になるよう為替介入を求めたものでした。取り分け、当時の米国から見て最大の貿易赤字の相手国は他ならぬ日本であったため。ドル安、円高になるよう強く要請され、今度は一気に円高が進み。日本が円高不況に陥りました。
事態を重く見た政府は金利を引き下げて企業はじめ個人にも融資をしやすくして。景気の回復を計りました。企業はどんどんと設備投資のため土地を買い、地価は過激に上昇しました。
ある時、企業も個人も「土地を転がすだけで働くよりお金になるやん」と気づいて、ますます地価は上昇=『土地神話』の形成。銀行まで地価が下がるなんて思ってないから融資を行い続けて=(90年代の不良債権問題の温床)。
景気に拍車がかかる。そう何もかもチューリップバブルと同じなのです。踊りまくった日本人達、余りに加熱した景気と地価。今度は政府は地価を落ち着かせるために総量規制をかけることとした=(土地を買う際の融資に制限がかかる)。これにより想定以上の急ブレーキ、程なくして『土地神話』の崩壊、『バブル崩壊』へと続き。そして長く続く不況へと一気に突き進みます。
その後は多くの方々が「体験をして」いらっしゃるので。よくご存知の事だと思います。バブルにつきましては非常にざっくりで他のご意見をお持ちの方が多数いらっしゃるとは思うのですが。大体では筋を押さえているかとは思います。
(バブルはここまでにさせて頂いて、次回からは現代に時間軸を移していきたいと思っております。引き続きよろしくお願いいたします)。