「マクロ・ミクロ経済よりサロン適正価格を考察する」⑩
2023.04.12
「経済編」はいよいよクライマックスへ。とは申しましても極めて冷静に私達の収入を統計も交えて振り返っていきたいと思います
その前に「看護師の給料いくらなの?要は以前のあなたの給料だよ?」と思われる方もいらっしゃると思います。実はこれは、これで「医療従事者のお給料」にもこのシリーズ内で踏み込みたかったのですが
冒頭のマクロ経済のご紹介で大量の項を割いてしまいましたので。折を見て新たなシリーズとしてご紹介出来ればと思っております。ただ、世間様の給料の平均値、若しくは中央値に「夜勤手当」が加算されたものが=『非常に大雑把ですが看護師のお給料』だと思って頂いたらそんなに差違はないかと思います。
さて「やった~給料日だ」と思える内はいいのですが。「毎月同じ額なので見る気もせんよ」という声も多いです。これは無理もないことで。賃上げが話題になってるのはここ数ヶ月のことで、「失われた20年」どころか「失われた30年」の言葉もマスコミに出てますから。如何に日本が経済成長してこなかったかは明白と思われます。
そこで少々古いデータですが。
【国税庁のホームページ】から給与階級別 分布を読んでみました 。これは 平成12年のデータであり。かなり古いデータですが 。日本の経済状況を考えた場合 現在とさほど変わりはないと推測されます。
これによると1年を通じて勤務した給与所得者 約4,500万人について 給与階級別 分布 【男女問わず】 の欄から抜粋してみました。
それによると【税込年収】が、
100万円以下が6.6%
100万円超 200万円以下が11.8%
200万円超 300万円以下が15.2%
300万円超 400万円以下が17.4%
400万円超 500万円以下が14.8%
500万円超 600万円以下が10.7%
これを合計すると年収500万円以下の層が全体の実に65.8%を占める。500万円超 600万円以下も含めれば全体の76.5%となる。
以降は高所得になるほどパーセンテージは減っている。そして 税込み年収600万円超からは全て 1桁の値となっている。
従って税込年収600万円以上をお金持ちと規定するなら、その割合は大体、国民の25%以下ということになります。もっとも私の知る限りは年収500万円以上という方も早々はいらっしゃらなかったと思います。どこでもそんなもんでしょうし。それをデータが物語っているのです。