「Old Movieが現代を斬る」 ② / タクシードライバー
2023.04.18
若き日のロバート デニーロを一躍スターダムに押し上げた。衝撃の問題作。そして『演技の鬼』と言われ数々の名演技を観せてくれたデニーロですが。私もこの人の作品を沢山見ましたが。やはり「タクシードライバー」の演技が個人的に一番すごいと思います。
とにかく演じているというよりデニーロという人間はそこになく「トラビス(役名)という青年がそこにいる」ようにしか見えないのです。
以下 コロンビアピクチャーのDVDより引用。
【ロバート デニーロは心に傷を持ったベトナム帰還兵、ニューヨークのタクシードライバーだ。彼の見た凄まじい暴力の世界は彼を孤独な一匹狼に変えてしまっていた。
汚れきった都会、通じない一人の女への思い。
それらが入り混じった日々のフラストレーションと14歳の売春婦との出会いが、一人のタクシードライバーをある使命感に支えられた過激な行動へと駆り立てる!!
ーこの作品のクライマックスは映画史上もっとも力強く、心深く染み入る場面の連続である。
【デニーロの演技とマーティン スコセッシの演出】が『タクシードライバー』を比類なき作品に仕上げた。
●私の観たタクシードライバー
映画の冒頭より暴力が蔓延してるかのようなニューヨークが描かれる。そしてトラビスが登場するが、病的とは言わないまでもどこか陰気な印象を受ける。街の描写と相まって「何て陰気な映画なんだろう」と思う。
トラビスはベトナム帰還兵であったため従軍中の影響なのか。不眠症となっていた。眠れぬ彼はタクシードライバーの職を得るため面接に出向く。
面接官には「Anytime Anywhere」などと答えて彼は主に夜のタクシードライバーとして働き始める。
(続く)