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「Old Movieが現代を斬る 」 ④/ タクシードライバー

2023.04.21

(当然の結果ですが)ベツィにフラれたトラビスはまた『精神的な根無し草』に戻ってしまいます。無為に日中を過ごし。仕事もただ夜の街を彷徨うようにタクシーに客を乗せ、汚れきった街、その中でお客からも『狂気』の吐露を図らずも受けるなど少しずつトラビスの心は蝕まれていくようでありました。

 ある日、ベツィが応援していた大統領候補であるパランタイン議員がハイヤーが捕まらないという理由で何とトラビスのタクシーに秘書と共に乗り込んできます。トラビスは喜び、自ら声をかけ『Are you palantine~~?』、『Yes I am』のやり取りの後、パランタインはトラビスに「この街に必要なものは何だね?」と問いかける。

 トラビスは「政治の事はよく分からない」と前置きした上でいつもの持論を語ります。「この街は汚れきっている。クズばかりが跋扈し、奴らを一掃せねばならない。大統領になる人ならそれをやるべきだ」と答えます。

 パランタイン議員は「確かに君の言うとおりだが。大改革が必要だ」と述べる。トラビスの怒りはまだ治まらず何事か述べるがパランタインは冷静に応じる。そして二人の会話の中にトラビスの「狂気」を垣間見るが。そのまま目的地に到着し、挨拶を交わし二人は分かれる。

 ストーリーが進んでいくに従って分かっていきますが。パランタインの大きな器は『精神的な根無し草』のトラビスに何かを植え付けたようであった。

 NYという街ではエピソードが頻発し、今度は幼き売春婦(ジョディ フォスター)が「助けてほしい、お願い」などと訴えてトラビスのタクシーに乗り込んできました。だが筋肉質の男(スポーツ)に無理矢理に車を降ろされて連れ去られてしまいます。この一件はトラビスに『精神的にものすごい変化』をもたらします。

 そうトラビスの意識の中で『汚れきった街』、『街を歩くクズども』、『大統領候補』。

 トラビスの心中では『不条理の中で痛いけな思いをしているはずの少女』、『自分のタクシーに乗り込んできて助けを求めた少女』これが一番大きかったようです。

 行き場を求めて溜まっていたトラビスの怒りが一本につながり、そして彼は急に『根無し草』ではなくなり、変貌します。『つながった鎖のように変化のない毎日が延々と続く、それが突然に変わった』と述べています。

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