流雲のケア ㉕/「 呼吸と喫煙の経済効果について考える」
2023.08.19
「Oh!ブラーボォ、まるで雲の上を歩いているみたいだ」とEPOによるドーピングの実証実験に参加したクロスカントリースキーヤーは高揚した声を上げる。
オリンピックはじめ様々なスポーツイベントでのドーピング汚染が問題になる中で、
(EPO=エリスロポエチン⇒腎臓から分泌される造血因子、取り分け赤血球を増加させるので。酸素運搬能力が増し、持久力が必要なスポーツでの使用が問題になっている)を取り上げてみました。
基本的に腎臓の機能が落ちると当然、エリスロポエチンの分泌も低下しますので。いわゆる腎性貧血の状態に陥る患者さんは多くいらっしゃいます。
そこでエリスロポエチン製剤の注射が必要になってくるわけですが、
これをいわば悪用すると冒頭のクロスカントリースキーヤー(もっともこれは実証実験でのコメントですけども)みたいな事もできるのです。
とは言うものの黙ってドーピング検査を巧みにすり抜けて内心、「ニヤリ」の選手はEPOの例に限らず、いるんでしょうね。
少々といいますか。かなり話が逸れてしまいましたが。この酸素運搬能力はオリンピックやらプロスポーツと言わずとも我々の生活の中で身近な感覚ですし。
直ぐ、息が切れるようでは生活の質や仕事にも直結しますので。次回より喫煙を取り上げたいと思っております。