現場ルポ㉖/「医療とリンパドレナージュの間」 精神科の闇
2023.09.16
最近はお店のケアについての投稿が多く、一貫性を担保するためにも。実はこの精神科シリーズを終了させようかとも思って、すごく迷っていたのですが…
巷を騒がす、例の【ジャニーズ事件】があったため。私も様々な事が脳裏を巡り、今しばらく継続してみようと思いました。
【ジャニーズ事件】につきましては様々な方々がメディアで語られることでしょうから。直接は触れませんが、多くの方々がこの漫画を連想なされたみたいで、私もその一人です
●『残酷な神が支配する』
萩尾 望都 作 第一回 手塚 治虫賞 受賞
●あらすじ
ボストンで暮らすジェルミ(15歳前後)と母のサンドラ。父は既に亡くなっており。母子家庭として暮らしていた。そこにグレッグという英国紳士が現れて、サンドラと恋仲になり。結婚が決まる
資産家でもあったグレッグの住むイギリスにサンドラと共にジェルミは移り住むことになりました
しかし、グレッグはほんの一部の人間しか気づいていないが。異常なまでの性的倒錯者であったのだ。
サンドラと共にジェルミを愛し、サンドラが精神的に不安定な事を利用して巧妙にジェルミを手玉に取る
ジェルミは凄惨な性暴力を受け続け、誰にもそれを相談できない状態に追い込まれる
グレッグはジェルミに言う「君が私を受け入れないなら、サンドラに辛く当たるぞ!それでもいいのか」と。
グレッグの性暴力はどんどんとエスカレートしていく。そんな中でジェルミはある事を企てるが
●『オーソン先生との出会い』
ジェルミは一度、児童相談所(だったかな?)に「義理の父親に性行為を強要されているんです。どうしたらいいですか」と電話をかけるが。それとてジェルミの助けになるものでもなければ、気持ちを引き立てるものでもなかったのです
絶望するジェルミであったが、心理学者 or 精神科医であるオーソン先生と出会い、ジェルミは悩みと苦痛を打ち明ける。グレッグを殺したいと話すジェルミにオーソン先生は何ら否定せず。「どうする?殺人のプランだよ」と話し、ジェルミの苦しみを受容する
ひとしきり二人は話し、ジェルミが帰ったあと。オーソン先生は自らの独白を録音なされる。「今日、一人の少年が助けを求めてきた。彼の力になってあげられるであろうか」と
オーソン先生は末期の癌に侵されていたのです
(続く)