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 現場ルポ㉗/「医療とリンパドレナージュの間 」精神科の闇

2023.09.16

(家庭という閉鎖環境とサンドラをいわば人質に取るという構造を巧みに利用し、グレッグはジェルミに欲望の限りを尽くす。そう、まるで心臓を取り出すように)

 お客様に「看護師も現役でやってます」と話すと安心なされたような表情を浮かべる方が多いので。お店と両面で進めていきたいと思います。

 引き続き『残酷な神が支配する』をご紹介致します

●ジェルミの状態

 寄宿制の学校に入り、週末にグレッグの家に(強制的に)帰るシステムを構築され。毎週の恒例行事の如く、グレッグに凌辱の限りを尽くされる。その中で次第に肉体と共に精神的に危機的な状況に陥る。しかも、グレッグの欲望は底を知らない

●オーソン先生の支援

 そんなジェルミの苦しみを定期的なカウンセリングを行う事で生きる希望を失わないように諭す。グレッグの鞭打ちなどの行為に対して痛み止め(モルヒネ系か?強力なもの)を処方してくれる

●バレンタインの存在

 オーソン先生の元でバレンタインと出会う。彼女も身内からの暴力からのトラウマから言葉を失っていたが。同じ境遇のジェルミを静かに励ます。ジェルミとの交流を続ける内に(私も何度も死のうと思ったけど…)

(再生して今がある象徴としてイースターエッグをジェルミにプレゼントする)

=このイースターエッグは後にこれ以上ない程にグレッグに弄ばれる。まるでジェルミとバレンタインの存在そのものを嘲笑うかのように

●グレッグの性暴力

 ジェルミをどんどんと追い込み。肉体、精神共に侵食していく。ある週末の夜、いつも以上に激しくジェルミを追い込む。そしてイースターエッグを~。
 
 この仕打ちにジェルミは「殺してやる。ずっと殺してやりたいと思っていた」とグレッグに憎しみをぶつける

 グレッグは「これ程の憎しみは愛の証だと」告げて、ジェルミに絶望を与える熱い接吻を行う

(萩尾 望都 先生はこの場面の描写を花びらが飛散するように描いておられます)

=ジェルミの心の美しい部分が無惨に砕け散ったという描写と私は感じました

 グレッグはそう【弱いものは徹底的に踏みにじられ、侵され続けるしかないのだよ】ともジェルミに話す。

もう、希望はないのであろうか?

 

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