現場ルポ㉓/「医療とリンパドレナージュの間で」 精神科の闇
2023.07.22

「精神科の闇」 編はまだまだ続きます。同じ文をInstagram、ウチの公式HP、ホットペッパーブログに投稿しているのですが。ウチのお店の事を書くより(これはこれで頑張らないといけないのですが)。
この看護師としての話題、取り分け精神科関連のブログはウチのお店の投稿の3倍以上は読んで頂けているようで。関心の高さを感じます。実際に私も引き続き、現場を知る人間として問題提起していきたいと思っております。
さて先日、朝のNHKニュースで和歌山市ご出身の作家 【有吉 佐和子】氏の作品が鋭く現代を風刺していたとして取り上げられており。最近再び読まれているという事を知りました。
代表作として「華岡 青洲の妻」、「恍惚の人」、「非色」などがあるそうで。ドラマ、映画化された作品も多数あるそうです。「恍惚の人」は私の小学生時代に聞き覚えのあるタイトルですね。
今回、私が取り上げたいのは「非色」です。

【待望の名著復刊! 戦後黒人兵と結婚し、幼い子を連れNYに渡った笑子。
人種差別と偏見にあいながらも、逞しく生き方を模索する。アメリカの人種問題と人権を描き切った渾身の感動傑作!】
(上の紹介文はアマゾンの販売サイトより引用させて頂きました)。
この非色の主人公女性である「笑子」は戦後の混乱、激動の時代に黒人兵と結婚し、周囲から筆舌に尽くし難い差別に合う。
(この国は舶来コンプレックスがそもそもあるからね。これは日本の地理的要因とも相まって根深い。そうなくなるものではないのでしょうね)。
激しい差別の末に笑子はある事に気づく、そしてこの小説の核心の一節が続く。
「大事なのは肌の色ではない。誰かを差別することで安心を得たい。そのような人間の心の弱さ。それが問題なのだ」。
心が強く正しい人間というのは、どこでも極極、小数でしょうから。理由のない差別、イジメなど大抵はこの【人間の心の弱さ】が問題の本質なんじゃないでしょうか?。
(今の私はそう捉えています)